アルミサッシの修理内容・相場・メンテナンスのタイミングを徹底解説

 

アルミサッシは経年劣化が避けられないため、普段からのメンテナンスと劣化状況の確認が欠かせません。

 

室内環境や防犯に大きく影響するアルミサッシですから、常に機能を発揮できるよう、お手入れの仕方や業者に修理を依頼するタイミングなどを確認しておきましょう。

 

アルミサッシの修理やメンテナンスをすべき理由は何か？

アルミサッシは普通に使っていても20年程度～30年程度で寿命を迎えて使用できなくなります。

放っておくと経年劣化によってレール部分の滑りが悪くなったり、サッシがキチンと閉まらなくなる症状が出るでしょう。

 

一般住宅の外壁や屋根に比べるとアルミサッシは長寿命なため、誤魔化しながら使い続けることができますが、劣化により遮蔽性が低下すると断熱性能が大きく低下するため、冬の寒さがより感じるようになります。

 

他にも風が吹くとガタガタと音を出すようになり、住環境を悪化させます。
心地よい生活スペースを維持するにもアルミサッシの修理やメンテナンスはしっかりすべきです。

 

アルミサッシ修理の基本的な流れ

アルミサッシの修理では最初に故障状況の確認から始めます。

 

代表的な故障は窓の開け閉めがしにくい、鍵がかけにくい、閉まりが悪く隙間風が入るなどです。症状を確認したら具体的な修理に取り掛かります。

 

窓の開け閉めがしにくい場合はサッシを外して戸車とレールの状況を確認し、必要に応じて戸車やレールの交換や変形部分の修理を行います。

 

鍵がかけにくい場合は鍵の部分のパーツを交換したり、掃除や潤滑剤によるメンテナンスをします。
閉まりが悪く隙間風が入る場合は戸車の高さ調整や、サッシのパッキンを交換して様子を見ます。

 

アルミサッシの枠が変形した場合の修理について

アルミサッシが変形した場合の修理には高い技術と専用の工具が必要になるため、専門業者に頼むことになります。

 

サッシが変形するケースでは、枠が上からの力で押し下げられてアルミサッシが満足に動けない状況になることが多く、戸車の高さ調整では対応できません。

 

枠が変形するとサッシを外せなくなるため、外すノウハウの無い素人が対応するのは非常に難しいでしょう。
専門業者に修理を依頼すると、原因を特定した後にアルミサッシを外し、それからサッシのサイズを下げる切詰加工を行います。

 

この作業によりスペースができるため、アルミサッシがスムーズに動くようになります。
実績あるプロでも苦労する修理なので、安易に挑戦しないようにしましょう。

 

アルミサッシの修理やメンテナンスをするタイミング

アルミサッシの寿命を伸ばし、長く快適に利用するには定期的なメンテナンスが欠かせません。そこでここではメンテナンスを行うタイミングについて解説しましょう。

 

最も分かりやすいメンテナンスのサインは錆です。アルミが錆びるのは窓とサッシの間にスペースがあり、そこからホコリが侵入し、ホコリが水分を含み金属を腐食するためです。

 

サッシに錆を確認したら、周囲に修正するべき隙間があると疑うべきでしょう。
サッシが少しの風邪でガタガタ音を立てる場合もメンテナンスが必要です。

 

サッシの留め具が外れかかっている可能性があります。
また、自宅を一部リフォームした場合にもアルミサッシが変形していないか確認してください。

 

住宅のバランスの崩れを早期に発見して、専門家に相談することが大切です。

 

アルミサッシの修理やメンテナンスはDIYと業者のどちらを選ぶべきか？

掃除などの簡単なメンテナンスであれば個人がやっても全く問題ありません。

戸車の交換や緩んだネジの締め直しといった簡単な調整もDIYで済ませていいでしょう。

 

しかし、サッシが変形した場合など素人には困難な修理方法が要求されるケースでは、ためらわずに専門業者を利用してください。

素人が手を出すと状況を余計に複雑にし、修理の難易度を上げる危険性があります。

 

修理方法を検索するよりも、優良業者を検索しましょう。

 

アルミサッシの修理を業者に依頼した場合の費用相場

アルミサッシの修理費用の相場は修理の種類によって差があります。

戸車の調整や交換といった修理であれば12,000円程度～18,000円程度です。

 

クレセントの不具合による修理は8,000円程度～15,000円程度です。故障原因を探すのが比較的簡単なためか修理費用は高くありません。
サッシ枠が変形し、満足にアルミサッシを取り外せない場合のサッシと枠の修理には30,000円程度～45,000円程度かかります。

 

サッシを枠を含めて丸ごと交換する場合は、窓のサイズが「70cm × 90cm」でも36,000円程度～40,000円程度必要です。

 

メンテナンス業者を選ぶポイント

アルミサッシの修理を依頼する業者を選ぶ際は、業者の公式サイトに掲載されている補修事例の写真を確認するのがポイントです。

 

アルミサッシの修理は工務店が片手間でやっていることも多く、仕上がり具合に大きな差があります。業者がどれだけ修理・修繕スキルを持っているかを確認するには、実際に補修した箇所の写真を見るしかありません。

 

腕の立つ業者であれば修繕した箇所が判別できないくらい見事な仕上がりになります。

初めて修理を依頼する場合は、いくつか業者をピックアップして、補修事例の写真を比較してみましょう。

 

知識が無くても、どちらが自然に修繕されているかはひと目で分かります。

 

塗装を活用してアルミサッシの修理を行う方法

アルミサッシに塗装の剥がれや、錆がある場合は塗装することで問題個所を修理したり、修繕することができます。

 

塗装することで解決できる問題はサッシに付く細かい傷やサビです。サッシの上から防サビや耐摩耗性のある溶剤を塗ることで、サッシを良好な状態で維持しやすくなります。

 

アルミサッシに剥げや割れを見つけたら、目立つ錆が無くてもすぐに塗装によるメンテナンスを行いましょう。

サッシを覆っていた塗膜が剥がれかけている可能性があるので、早急に新たな膜を張る必要があります。