アルミサッシは軽量でありながら、機能性が高くコストを抑えられることから、多くの住宅の窓やドアなどに取り入れられています。
しかし、どのような環境にあるアルミサッシであっても、劣化を避けることができません。使用する頻度や条件によっては、劣化が早く進む場合もあります。
劣化が起きたアルミサッシは最終的に修理や交換をしなければなりません。しかし、メンテナンスを行うことで、より長くアルミサッシを使うことができます。
メンテナンスには、業者に依頼するものや自分でできるものもあります。
今回は、アルミサッシのメンテナンスについて、お話ししたいと思います。日常的に使用するものだから、メンテナンスの方法をよく知っておくと良いでしょう。
日常的には
アルミサッシのメンテナンスといっても、具体的な方法を思いつく人はあまりいないのではないでしょうか。
しかし、実は、身近な心かけがアルミサッシのメンテナンスに繋がるのです。
ここでは、自分でできるアルミサッシのメンテナンスを紹介しましょう。
サッシレール
まずは、レールに汚れを溜めないことです。
レールにゴミやほこりなどが溜まっていると、アルミサッシの滑りが悪くなってしまったり、戸車が思うように回らなくなってしまいます。
さらに、鍵がうまくかからないという不具合も起きます。このため、レールに汚れを溜めないようにしましょう。
レールに溜まったゴミやほこりは掃除機で吸い取ることができます。取りにくい汚れであれば、割り箸や使わなくなった歯ブラシなどを使うと良いでしょう。
注意したいのは、汚れを落とそうとして、強く擦ったり、先の尖ったものでレールを削ってしまうことです。レールに傷が付く原因になるため、強い力を加えたり、先の尖ったものを使うことは避けましょう。
樹脂製サッシのレールでは
樹脂製サッシは、アルミサッシより傷つきやすい特徴があります。
このため、レールの汚れをこまめに取り除くようにしましょう。
アルミサッシのレールと同じように、強く擦ったり、先の尖ったもので傷つけないように注意しながら、水拭きをすることもおすすめです。
また汚れがひどい場合には、アルカリ洗剤などを使っても良いでしょう。
不具合が起きたときには
自分でできるメンテナンスを紹介しましたが、自分でメンテナンスを行っていても、どうしても不具合が起きてしまう場合もあります。ここからは不具合が起きてしまったときはどのように対処すれば良いのかを紹介したいと思います。
サビ
アルミサッシは、腐食に強いと言われています。しかし、環境や使い方によっては、サビなどの腐食が起きてしまいます。
ゴミやほこりなどを溜めないようにすることが腐食を防ぐ方法です。
しかし、腐食が始まってしまった場合には、サビが広がらないように注意しましょう。またサビが広がってしまった場合には、アルミサッシの壊れに繋がる前に交換を検討する必要があります。
隙間風
アルミサッシの窓から隙間風が入ってくる場合には、パッキンにねじれなどの不具合が起きている可能性があります。
アルミサッシの上部から隙間風が入ってくるときにねじれが起きている場合には、ドライヤーを当てて指で戻すと治る場合があります。
しかし、応急処置にしか過ぎないため、再び隙間風を感じたときには、アルミサッシの状態を専門の業者に確認してもらいましょう。
アルミサッシの両側から隙間風が入ってくるときは、アルミサッシがきちんと窓枠に入っていない可能性があります。
窓の位置を確認したり、レールに歪みなどがないかを確認しましょう。
ガタガタする
アルミサッシがガタガタする場合には、クレセントの調節が必要な場合があります。ねじを緩めると金属が動き、調整を行うことができるため、がたつきがなくなる位置で固定すると良いでしょう。
しかし、ねじを緩めすぎると危険な場合があります。
また、アルミサッシの開閉がガタガタする場合には、戸車に異常が起きている場合があります。
レールに溜まったゴミやほこりが戸車に絡まっていないか、戸車がきちんと回るかなどを確認し、戸車が壊れているようであれば、交換や修理が必要です。
業者にメンテナンスを依頼しよう
アルミサッシのメンテナンスは自分でできるものがあることを紹介しました。また、不具合が起きたときにも自分で対応できるものもあります。
しかし、やはり自分では解消することが難しい不具合が起きる場合もあります。
アルミサッシの知識がないまま修理をしようとして、かえってアルミサッシを傷めてしまったり、不具合を悪化させてしまうこともあります。
このため、アルミサッシのメンテナンスや不具合の修理は、専門の業者に依頼することが望ましいです。
アルミサッシの取り扱いを専門に行っている業者では、メンテナンスを行うときに、予期できる不具合を修理したり、現れやすい症状を事前に知らせてくれる場合もあります。また修理と交換のどちらが良いのかも教えてくれるでしょう。
さらに、リフォームを検討している場合には、どのようなアルミサッシを取り入れることが窓や家にとって良いのか、相談することもできます。
無理して自分でメンテナンスや修理を行うことを避け、専門の業者に依頼することが最終的に費用を抑える方法でもあります。
業者に依頼するときには
アルミサッシのメンテナンスを業者に依頼するときには、普段どのように使っているのかを説明し、日常的に取り入れることができる手入れにはどのようなものがあるのか、使用しているアルミサッシの耐用年数はあとどの程度かなどを聞くと良いでしょう。
また、修理や交換を依頼するときには、どのような症状があるのか、同じ症状を起こさないためには、どのようなことに注意して使用すれば良いのかを聞くと、アルミサッシをより長く使うことができます。
まとめ
ここまで、アルミサッシの自分でできるメンテナンスや不具合の修理などについてお話ししました。アルミサッシには自分でできるメンテナンスや不具合の修理があります。
しかし、専門の知識がないまま、無理にメンテナンスや不具合の修理を行うと、かえってアルミサッシを傷めてしまうことになります。また、結果的に費用が多く掛かってしまうことにも繋がります。
メンテナンスの方法がわからなかったり、不具合が直らない場合には、専門の業者に依頼するようにしましょう。