窓などのアルミサッシの手入れを日常的にしている人は、実は少ないのではないでしょうか。窓のガラス部分の掃除をしている人が多いでしょう。
しかし、アルミサッシの部分は、部品に凹凸があったり、どのような洗剤を使えば良いのか詳しくわからないなど、掃除を面倒に感じるものです。
ただし、アルミサッシの部分もきちんと掃除しておかないと、ほこりや汚れが溜まり、窓の開閉がうまくいかなくなるなどの不具合にも繋がってしまいます。
また、結露を掃除せずそのままにしておくと、カビが発生してしまい、アルミサッシの劣化に繋がる場合もあります。
そこで今回は、アルミサッシの手入れについて詳しく紹介したいと思います。
アルミサッシはなぜ、汚れる?
そもそもアルミサッシは、なぜ汚れてしまうのでしょうか。
窓は掃除しているし、何か汚れが付いたものが付着した場合には、都度拭き取るなどしている人がほとんどでしょう。
アルミサッシは、室内を舞っているほこりや、外からの砂ほこりなどが溜まってしまうことが多いです。また結露が発生したまま拭き取るなどをしないで放置しておくと、結露に汚れが溜まり、そのまま固まってしまいます。
ただし、アルミサッシの汚れは、油汚れがないことがほとんどであるため、特別な洗剤を用意することなく、水洗いで十分に落とせる汚れであることがほとんどです。
また、アルミサッシのレールの汚れは、掃除しにくいと感じる人が多いですが、使わなくなった歯ブラシや、割りばしにタオルやペーパーを巻き付けて取り出すなど、簡単な方法で綺麗にすることができます。
どうすれば良い?
では、アルミサッシの汚れは、どのような手入れをすれば良いのでしょうか。
ここからは、アルミサッシの手入れの方法について紹介したいと思います。
汚れを取り除く
アルミサッシの汚れは、まず目に付く汚れを取り除きましょう。レール部分に溜まったほこりや砂などの汚れは、歯ブラシや割りばしなどできれいに掻き出します。
ある程度、汚れを取り除くことができたら、掃除機でほこりや砂、ゴミを取ります。掃除機にノズルやブラシなどを付属できる場合には、細かい部分の汚れも吸い取ることができます。
それでも取れない角に挟まっている汚れは、爪楊枝など先の尖ったものを使って、取り除きます。先の尖ったもので、汚れを掻き出すときは、アルミサッシを傷つけないように注意してください。
水洗い
目に付く汚れを取ることができたら、アルミサッシを水洗いしましょう。
ペットボトルなどで、水を流しながら、ブラシやスポンジなどを使って水洗いしましょう。頑固な油汚れや、ベタベタする飲み物をこぼした場合でなければ、基本的には水を流しながら、ブラシやスポンジで流すことで汚れを落とすことができます。
ブラシやスポンジは、硬いものだとアルミサッシを傷つける場合があるので、比較的柔らかい素材のものを選ぶようにしましょう。
残った水分は
水洗いをして残った水分は、乾いた雑巾やタオルで残らないようにしっかりと拭き取ることが大切です。細かい部分で拭き取れない水分は、汚れを取るときと同じように、割りばしにタオルやペーパーを巻き付けて拭き取りましょう。
残った水分をそのままにしておくと、その部分に再び汚れが溜まりやすくなります。さらに、残った水分からカビが発生する原因にもなります。
落ちにくい汚れの場合
水洗いだけでは、汚れが落ちなかった場合には、スポンジに洗剤を含ませましょう。
洗剤を含ませたスポンジで汚れを浮かせるイメージで洗います。
次に、雑巾やタオルなどを使って、洗剤と汚れを拭き取ります。
注意したいのは、アルミサッシはアルカリ性に長く触れると腐食してしまうことです。
このため、汚れがひどい場合でもアルカリ性の洗剤に長時間付け置きするなどは避けましょう。
もっとも使いやすい洗剤は、食器用洗剤です。食器用洗剤は、中性洗剤であり、ほとんどの家庭にあるものなので、手軽にアルミサッシの汚れを落とすことができます。
落ちにくい汚れを落とした場合でも、洗剤や水分が残らないように、綺麗に拭き取るようにすることも大切です。
また、汚れが落ちにくいからと言って、ゴシゴシと強くこすってしまうと、アルミサッシを傷つけることになるので注意しましょう。
アルミサッシの手入れは掃除だけではない
アルミサッシの汚れを手入れする方法について紹介しましたが、実はアルミサッシの手入れは掃除だけでは十分ではないことを知っていますか?
アルミサッシの手入れには、専門の業者による定期的な点検やメンテナンスが必要です。また点検やメンテナンスを行ったときに、必要であれば補修や交換をすることも大切です。
さらに、劣化が始まっている場合には、どのような点に気をつけて使用するか、またどのような症状があれば、補修や交換が必要になるかを把握しておくと良いでしょう。
腐食している場合には
アルミサッシが腐食している場合には、汚れを落とすことでは、補修できないことがほとんどです。
腐食したアルミサッシを削ったり、錆止めを塗るなどの作業が必要で、専門の技術や知識を必要とする場合があります。
アルミサッシの腐食の補修は、自分でもできないことはありません。しかし、やはり専門の業者に依頼することが最も望ましい方法です。
また腐食の程度によっては、素人に補修が不可能な場合もあります。
知識や技術がないまま補修を行うことで、アルミサッシの異常に気づくことができず、不具合を招く原因になる場合もあります。
このため汚れを落として、サビや腐食が見つかったときには、専門の業者に依頼して、補修や点検をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
アルミサッシの手入れは何だか面倒な感じがするし、あと回しにしている人も多かったのではないでしょうか?また、アルミサッシの手入れが、掃除だけではないことを知らなかったという人も少なくないでしょう。
アルミサッシは掃除をしにくい細かい部分があり、面倒に感じてしまうこともあります。しかし、日頃の手入れを怠ってしまうと、綺麗にするための掃除に時間や費用が掛かるだけではなく、アルミサッシそのものが痛み、補修や交換が必要になってしまいます。
アルミサッシは、日頃の手入れだけではなく、専門の業者の点検やメンテナンスも大切です。点検やメンテナンスで必要に応じて補修や交換をすることで、より長く使うことができるのです。